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現代コーポレートガバナンス 戦略・制度・市場

09/27/2020 11:24:28, , 江川 雅子

によって 江川 雅子
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内容紹介 コーポレート・ガバナンス(企業統治)の向上は20年近く前から叫ばれてきましたが、多くの企業にとって努力目標の域を超えず、株主重視の是非を問う論争に終始するのがほとんどでした。しかし、相次ぐ会社法の改定、コーポレート・ガバナンスコード制定、統合報告書制度などによって、日本企業もこの問題を直視し、体制を作らざるをえなくなっています。社外取締役の増加もその現れです。コーポレート・ガバナンスは単なる経営学の特殊領域から、多くのビジネスパーソンにとって必須の知識とされる時代になっているのです。 本書は、経営者をどのように規律付けるか、企業(株式会社)をいかに統治すべきか、を解説するコーポレートガバナンスの初の体系的テキスト。本書によって、企業や金融機関等に勤務する場合に必要となるコーポレート・ガバナンスに関する知識や考え方を修得することができます。また現在非常に人数が増えている社外取締役にとって格好の手引き書となるとともに、将来、経営者あるいは投資家として企業経営に関わる人々にとっても参考となります。 筆者は、金融実務で株主・市場・企業の関係を理解し、ハーバードビジネススクールで経営学をマスター、東京大学で組織運営とガバナンスの実務を担ってきました。本書は東京大学経済学部・一橋大学商学部で行ってきた講義を書籍化したものです。著者は、そのキャリアを評価され、一橋大学で教鞭を執るとともに社外取締役として実践にうつしています。【目次】第I部 コーポレートガバナンスとは何か第1章 コーポレートガバナンスの捉え方 1. コーポレートガバナンスとは何か 2. 株式会社の歴史 3. コーポレートガバナンスに関心が高まった背景第2章 コーポレートガバナンスの理論 1. コーポレートガバナンスに関する問題提起 2. エージェンシー理論 3. 取引費用の経済学と不完備契約論 4. シェアホルダー・モデル 5. ステークホルダー理論 6. 従業員の役割と人的資産の重要性 7. スチュワードシップ理論第3章 規律付けのメカニズム 1. 株主(株式所有構造)による規律付け 2. 取締役会による規律付け 3. 経営陣の報酬契約 4. 敵対的買収と会社支配権市場 5. 債権者及び負債による規律付け第4章 資本コストと資本政策 1. 株式会社の価値創造と資本コスト 2. 資本構成と負債によるガバナンス 3. 株主への利益還元とペイアウト政策 4. 現金保有とリスク投資第II部 日本企業のコーポレートガバナンスの変遷第5章 日本の株式会社のしくみ 1. 株式会社の特質 2. 戦後の株式会社の仕組みと法的枠組み 3. 監査役会設置会社第6章 戦後日本企業のコーポレートガバナンス 1. 戦後日本企業の特徴と多様な資本主義 2. 従業員の重要性 3. メインバンク制度 4. 株式持ち合い第7章 高まる株式市場と投資家の役割 1. 株式市場がコーポレートガバナンスに果たす役割 2. 機関投資家の台頭 3. 日本の経営者と投資家の関係第8章 激変の時代――1990年代以降の改革 1. 1990-2000年代のコーポレートガバナンス改革 2. 2010年代のコーポレートガバナンス改革 3. 制度設計の多様化 4. 企業経営者の姿勢の変化第III部 コーポレートガバナンスの実践第9章 取締役及び取締役会の役割 1. 取締役会改革の動向 2. 独立社外取締役の役割 3. 取締役会の運営 4. 社長の選任と指名委員会第10章 役員報酬と報酬委員会 1. 役員報酬の位置付け 2. 海外における役員報酬の動向 3. 株式報酬の類型 4. 日本の株式報酬制度 5. 報酬委員会の役割と制度設計上の留意点第11章 情報開示と内部統制 1. 情報開示の重要性と必要性 2. 情報開示の種類と制度 3. インベスター・リレーションズ 4. 内部統制とリスクマネジメント 5. 内部監査と三様監査第12章 エンゲージメントと議決権行使 1. アクティビズムからエンゲージメントへ 2. ヘッジファンドによるアクティビズム 3. 株主総会の変化と議決権行使 4. 少数株主の権利 5. 議決権の異なる株式第13章 M&Aと買収防衛策 1. コーポレートガバナンスから見たM&Aの課題 2. 敵対的買収と株式公開買付 3. 米国の買収防衛策 4. 日本の買収防衛策第14章 企業を取り巻く多様なステークホルダー 1. 企業の社会的責任 2. ステークホルダーとの関係 3. SRIとESG投資 4. 非財務情報の重要性と統合報告書おわりに―21世紀の会社の姿 内容(「BOOK」データベースより) 経営者をどのように規律付けるか、企業(株式会社)をいかに統治すべきか―。相次ぐ会社法の改正、コーポレート・ガバナンスコード制定、統合報告書などによって、コーポレートガバナンス(企業統治)問題を直視し、体制を作らざるをえなくなった日本企業。社外取締役としての経験も踏まえて、コーポレートガバナンス研究の第一人者が、理論、歴史的背景、実務的知識をバランス良く解説する。実務にも役立つ待望の体系的テキスト。 商品の説明をすべて表示する
以下は、現代コーポレートガバナンス 戦略・制度・市場に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
著者は長年投資銀行でのM&A助言業務を経て、ガバナンスの研究で博士号を取得し、現在は一橋大学で教鞭を執られています。ガバナンスの問題は時代や経営環境によって変化しその本質を捉えるのが難しいところ、本書では「そもそも株式会社とは」という歴史的沿革に始まり、ミクロ経済学、ファイナンス、経営学、法学など様々な観点から丁寧に説明されています。加えて、スチュワードシップコード/ガバナンスコードやトヨタAA株式など、最近のトピックに関してもそうした理論を背景にガバナンス上どう解釈できるのかが解説されています。前著『株主を重視しない経営』も素晴らしい本だと思いましたが、日本企業のガバナンスを考えるには、その歴史的背景と理論的な「あるべき姿」をバランス良く考えなくてはならないのだと思います。本書はそうした複雑なガバナンスを読み解く基礎知識を身につけ得る上で、最良のテキストだと思いました。

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