マルドゥック・アノニマス3 (ハヤカワ文庫JA)
09/11/2020 04:41:47, 本, 冲方丁
によって 冲方丁
4.1 5つ星のうち 11 人の読者
ファイルサイズ : 26.98 MB
内容紹介 マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。その様を見せつけられたウフコックは、対抗できる「善の勢力」を結集するため孤独に奔走する。自らにとって唯一の善なる存在、バロットには何も知らせず、ただ新たな道を歩む姿を見守ると決めて。ウフコックとハンター、それぞれの計画の機が熟したとき、両者の全面衝突が始まろうとしていた。 内容(「BOOK」データベースより) マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感によって新興勢力を“クインテット”に引き入れ、戦力を拡大していく。その様を見せつけられたウフコックは、対抗できる“善の勢力”を結集するため孤独に奔走する。自らにとって唯一の善なる存在、バロットには何も知らせず、ただ新たな道を歩む姿を見守ると決めて。ウフコックとハンター、それぞれの計画の機が覇熟したとき、両者の全面衝突が始まろうとしていた。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 冲方/丁 1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』でスニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。マンガ原作やアニメ脚本も手がけ、ジャンルを越境して活躍。2010年、時代小説『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、2012年、『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
ファイル名 : マルドゥック-アノニマス3-ハヤカワ文庫ja.pdf
以下は、マルドゥック・アノニマス3 (ハヤカワ文庫JA)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
連載だから仕方がないのだろうが、少しテンポが悪いように感じられてしまう。章の切り替え時などは特に顕著で、何度も「それさっき聞いたよ」と言いたくなるような行があり、非常にまどろっこしい気分になった。スピード感がある描写で、主人公らを取り巻く社会が、環境が変化していく様子が魅力のひとつであると勝手に解釈している一読者としてはもどかしく思う。またハンターの性格上芝居掛かった言い回しがカリスマ性を発揮するのは読んでいてよく理解できるのだが、あまりにも厨二病チックな渾名が大量発生しており、ハンター以外の人間まで当然のように二の名を付けている様子には違和感がある。特に登場回数が少なかろうとも難しい名前の人物が増え、たまに人物紹介を捲り直さなければならない記憶力の悪い私には物体と名前が繋がらないこともある。とはいえ、とんでもなく残忍で醜悪な悪の組織が成り上がっていく様には大いに惹きつけられる。気がつけばハンターに針を刺された者たちのように彼の邁進劇に魅了され、根拠不明の均一化思想を応援してしまいたくなるのは流石冲方丁。そして新たな社会を作ろうとするハンター側のエンハンサーたちにウフコックらが立ち向かうとき、数で圧倒的に負けているオフィスのエンハンサーたちのバックアップに付くエンハンスされていない有力者たち。スーパーパワーを持ったヒーローたちに一般人が敵うのか?という疑問に答えるような、技術や力を持った人々の団結力。ただ善のエンハンサーと悪のエンハンサーが戦うのではない、既存の社会勢力と新たに台頭する新社会勢力のぶつかり合いという様相を呈するのがなんとも興奮させられた。ラストでウフコックとバロットが再会し、団結するのは僅か数ページだ。なのにどうにも懐かしく、感動する。スクランブル、ヴェロシティ、アノニマスとシリーズを追い駆け続けた。初期はイースターとウフコックとバロットだけで始まったオフィス。エンハンサーの存在が大きく取り上げられたヴェロシティから覚えきれないくらいに仲間が増えたが、この金色のネズミと少女娼婦の組み合わせに対する絶大な信頼感は他では得られない。万能の使い手バロットがウフコックを握った。それだけで絶対に負けないと思わせられる。エンハンサーとしても人としても成長した彼女からはレイが語っていた「若者を甘く見るな、お前にも今に見ていろと思っていた時代があったはずだ」といった台詞が思い出される。本当に素晴らしい作品を読ませていただきました。今後も追い続けます。最後まで筆を折らずに、どうかお身体に気をつけて頑張ってください。
0コメント